米国向けの出荷前に、ラベルを最終確認するためのリストです。そのまま社内チェックに使える形にまとめました。1項目でも欠けていると、不当表示(misbranded)として輸入拒否の対象になり得ます。

使い方
製品ごとに1回、通してください。特に①〜⑥は法定の必須要素で、欠けていれば即座に不適合です。⑦〜⑫は「書いてあるのに不適合」になるパターンで、見落としが起きやすい領域です。

必須要素の確認(①〜⑥)

☐ ① 品名(Statement of Identity)

☐ ② 内容量(Net Quantity of Contents)

詳細:内容量表示(Net Quantity)の書き方

☐ ③ 原材料表示(Ingredients)

詳細:FDA成分表記(原材料表示)の書き方

☐ ④ 責任企業の名称と住所

詳細:責任企業表示(Distributed by)の書き方

☐ ⑤ 栄養成分表示(Nutrition Facts)

詳細:Nutrition Facts の作り方 完全ガイドAdded Sugars 表示の実務

☐ ⑥ アレルゲン表示

詳細:FDAアレルゲン表示 完全ガイド

「書いてあるのに不適合」の確認(⑦〜⑫)

☐ ⑦ 記載面の配置

☐ ⑧ 文字サイズと視認性

☐ ⑨ 英語表記

☐ ⑩ 禁止表現・強調表示

詳細:FDA認証とは? ― 「認証制度」は無い

☐ ⑪ シール貼付の完全性(現物確認)

☐ ⑫ 版と実物の一致(最終)

⑫が最後の砦です
実務で起きる事故のうち、規則の理解不足より多いのが「正しいデータは作ったが、印刷されたのは古い版だった」という運用ミスです。版管理の責任者を1人決めて、出荷前に現物とデータを突き合わせてください。

付随して確認しておくこと

ラベル以外にも、出荷を止める要因があります。あわせて確認してください。

項目確認内容
FDA施設登録(FFR)有効か。2026年は更新年(10/1〜12/31)
米国代理人(U.S. Agent)契約が有効か。連絡が取れるか
事前通知(Prior Notice)貨物ごとに提出したか
FSVP輸入者側の体制を確認したか。求められる資料を出せるか

自社チェックの限界

このリストは網羅的ですが、チェック項目を知っていることと、判断できることは別です。特に次の3点は、自社確認では判断が難しい領域です。

  1. サービングサイズの妥当性 ― RACCのどのカテゴリに当てはめるかで数値が変わります
  2. 原材料の一般名 ― 日本の名称に対応する米国での一般名が一意に決まらないことがあります
  3. 強調表示の可否 ― 基準値の判定と表現の選択に、規則の読み込みが必要です

これらは「調べれば分かる」ものではなく、判断の蓄積が要る領域です。迷った時点で確認してください。出荷後に気づくと、選択肢がリラベルか返送しかなくなります。

チェックして不安が残った項目があれば、
無料FDAラベル診断にお送りください。リスク箇所を無料でフィードバックします。費用・依頼義務はありません。

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よくある質問

Q. 出荷前に確認すべき項目は?

必須5要素(品名・内容量・原材料・責任企業表示・栄養成分表示)とアレルゲン9品目、加えて記載面の配置、文字サイズ、英語表記、禁止表現、シール貼付の完全性、版と実物の一致の計12項目です。

Q. シール貼付での対応は問題ありませんか?

一般的な方法ですが、元の日本語表示が完全に隠れていること、剥がれないこと、PDPと情報パネルの要件を壊していないことが条件です。元の内容量が透けて見える状態は二重表示として指摘され得ます。

Q. 「FDA認証取得」と書いてもよいですか?

書けません。FDAに食品を認証する制度はなく、施設登録も届出にすぎません。消費者に誤認を与える表示として問題になります。

Q. 健康に良いといった表現は使えますか?

制限があります。栄養強調表示・健康強調表示には規則上の基準と表現方法があり、基準を満たさない使用は不当表示になります。病気の予防・治療を示唆する表現は医薬品とみなされるリスクがあります。

出典・一次情報

本記事は以下のFDA公式情報および米国連邦規則に基づいて作成しています。規制内容は改正される場合があるため、実務判断の際は必ず最新の一次情報をご確認ください。

最終更新: 2026年8月23日

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別案件の法的助言ではありません。規制は改正される場合があります。