「日本語ラベルを英訳すれば米国で売れる」と考えられがちですが、実際には翻訳だけでは不十分です。米国の食品表示は、必須項目・計算基準・様式・単位・禁止表現に至るまで独自の規則(21 CFR 101 等)で定められており、日本のラベルを米国仕様に「作り直す」必要があります。本記事では、いわゆるFDAラベル認証にあたる変換作業を、実務の流れに沿って5ステップで解説します。

この記事の要点
① 英訳は必要作業の一部にすぎない。
② 栄養成分は計算・様式から作り直し、アレルゲンは9品目基準で再確認。
③ 責任企業表示・単位換算・禁止表現の除去まで含めて初めて完成。

ステップ0:必要な情報を集める

変換を始める前に、次の情報を揃えます。

ステップ1:製品名・正味内容量を米国式に

製品名(Statement of Identity)は、消費者が中身を理解できる一般名で表示します。正味内容量(Net Quantity of Contents)は、米国慣用単位(oz, lb, fl oz)とメートル法を併記するのが基本です(例:「NET WT 3.5 oz (100g)」)。単位換算と表示位置(パッケージ下部30%など)にも規定があります。

ステップ2:原材料表示(Ingredients)を英語で正しく

原材料は配合量の多い順に、米国で通用する common name で英語表記します。単なる直訳では通じない、あるいは規則に沿わない表記も多いため、原材料単位での確認が必要です。着色料・添加物には固有の表記ルールがあります。

ステップ3:アレルゲン表示(9品目)を再確認

FALCPA 8品目 + ごま(Sesame)= 9品目を基準に、原材料の裏側まで遡ってアレルゲンを特定し、「Contains 文」または原材料中の括弧表記で示します。魚・甲殻類・木の実は種名まで明記します。詳しくは FDAアレルゲン表示 完全ガイド を参照してください。

ステップ4:栄養成分表示(Nutrition Facts)を作成

日本の栄養成分表示とは基準量(サービングサイズ)・必須項目・様式・丸めルールが異なるため、値の計算から作り直します。必須ビタミン・ミネラルは Vitamin D / Calcium / Iron / Potassium。詳細は Nutrition Facts の作り方 完全ガイド にまとめています。

ステップ5:責任企業表示と禁止表現のチェック

パッケージには、責任企業表示(Distributed by / Manufactured by / Imported by + 名称・住所)が必要です(21 CFR 101.5)。あわせて、根拠のない健康強調表示や医薬品的な表現など、米国で問題となる禁止表現が残っていないかを確認し、除去・修正します。

要素翻訳だけでは不十分な理由
栄養成分計算基準・様式・丸めが日本と異なる
アレルゲン9品目基準・種名明記・表示方法が規定される
内容量米国慣用単位の併記・表示位置の規定
責任企業米国側の名称・住所表示が必須
強調表現米国で禁止・要根拠の表現がある

日本のラベルから米国向けFDA対応ラベルへの変換を、
規制実務の専門家が一件ずつ確認して制作します。

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よくある質問

Q. 翻訳会社に英訳してもらえば米国で使えますか?

多くの場合そのままでは使えません。英訳は一部で、栄養計算・様式・アレルゲン・責任企業表示・単位換算・禁止表現の除去など、米国規則への適合作業が別途必要です。

Q. 米国向けラベルに必ず必要な情報は?

製品名・正味内容量・原材料・アレルゲン・栄養成分表示・責任企業表示が基本です。

出典・一次情報

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別案件の法的助言ではありません。規制は改正される場合があります。最新の適用要件は一次情報および専門家の確認のうえでご判断ください。関連:Nutrition Facts の作り方FDAアレルゲン表示ガイド料金プラン