米国のNutrition Facts(栄養成分表示)は2016年の改訂で様式が変わり、Added Sugars(添加糖類)が新たに必須項目となりました。日本の栄養成分表示には無い概念のため、日本企業がつまずきやすい項目の代表格です。本記事で、判定・算出・表示の実務を整理します。

この記事の要点
① Added Sugars は現行 Nutrition Facts の必須項目(21 CFR 101.9)。
Total Sugars の内数としてインデント表示し、%DV も付す。
③ 日本の表示に無いため、原材料・製法から算出が必要。

1. Added Sugars とは

Added Sugars(添加糖類)は、食品の製造・加工の際に加えられた糖を指します。砂糖・ブラウンシュガー・各種シロップ・蜂蜜のほか、濃縮果汁・濃縮野菜汁のうち通常量を超える糖分などが該当します。一方、果物や乳にもともと含まれる糖は原則 Added Sugars には含みません。

2. Total Sugars との関係

Nutrition Facts では、まず Total Sugars(糖類の総量)を表示し、そのすぐ下にインデント(字下げ)して「Includes ○g Added Sugars」の形で添加糖を表示します。つまり Added Sugars は Total Sugars の内数です。

項目意味
Total Sugars食品中の糖類の総量(原材料由来の糖も含む)
Added Sugarsそのうち製造・加工で加えられた糖(内数)

3. %DV(1日摂取基準に対する割合)

Added Sugars には、実量(g)に加えて %DV(1日あたりの摂取基準に対する割合)を併記します。添加糖の1日基準は 50g を目安に算出されます(例:1サービングに10gの添加糖なら 20%DV)。

4. 日本の栄養成分表示に無い項目への対応

日本の栄養成分表示には Added Sugars の欄が無いため、日本のラベルの数値をそのまま流用できません。原材料と製法(レシピ・配合)から、どの成分が「添加された糖」に当たるかを特定して算出する必要があります。原材料情報が不十分だと算出できないため、配合の確認が前提になります。

実務のポイント:Added Sugars は「原材料の中身」を正しく把握していないと算出できません。当社ではラベル変換の初期段階で配合・原材料を確認し、添加糖を含む栄養値を米国基準で組み直します。

5. よくある不備

  • Added Sugars 欄がそもそも無い(旧様式・日本様式のまま)。
  • Total Sugars と混同し、内数関係が正しくない
  • 濃縮果汁など添加糖の判定を誤る
  • %DV の付け忘れ。

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よくある質問

Q. Added Sugars と Total Sugars の違いは?

Total Sugars は糖類の総量、Added Sugars はそのうち製造・加工で加えられた糖(内数)です。Added Sugars は字下げして別行で表示します。

Q. 日本の表示に無いのにどう対応?

原材料と製法から添加糖を特定して算出します。配合情報が前提になります。

出典・一次情報

  • FDA「Added Sugars on the Nutrition Facts Label」― fda.gov
  • 21 CFR 101.9(Nutrition labeling of food)― eCFR

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別案件の法的助言ではありません。規制は改正される場合があります。関連:Nutrition Facts の作り方日本のラベルを米国向けに変換する手順料金プラン